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本、アニメ、ゲームなどの感想や、日々思ったことの備忘録。 チラシの裏、あるいは記憶の屑カゴ。

「あなた、誰なの?」 『私』について。

放置しすぎたと思う。
流石にそろそろ更新しようということで、
今回はなんとなく頭の中にあるアイデアを書きなぐるだけにしたい。
まぁつまりいつも通りなのだけど…
なので、はっきりしない箇所や煮え切らない箇所があって気持ち悪さが残るかもしれないけど、
まぁその辺は追々考えて詰めて行くということで…



 「この世界には何人の水上由紀さんがいる?」
 これは「素晴らしき日々」の音無彩名のセリフ。
 「あなた、誰なの?」
 これはPerfect Blueのテーマでもあり未麻のセリフ。

 今回は『私』あるいは『あなた』、もしくは『彼』や『彼女』について。
 今プレイしている「虚ノ少女」の中でヒロインが他者を「取り込む」という表現があったので、
思い立った。

 この「取り込む」とは、憧れている『あなた』に私が成り代わるという行為。
理想の『私』を手に入れる行為。
 『あなた』=『私』を成立させる。

 Perfect Blueの中では元アイドルの女優である未麻のマネージャーが未麻にアイドルだったかつての自分を投影し、インターネット上で未麻になりすましていた。
 未麻のストーカーの男も未麻に理想を投影し、女優としての未麻を認めようとしなかった。
 未麻自身もアイドルとしての自分と女優としての自分の間で葛藤し精神的に不安定になっていた。
 作中のドラマで未麻に与えられたセリフ、「あなた、誰なの?」。
これは自分自身への問いかけとしても作品の中で一貫して効果を持ち続ける。



 「この世界には何人の『私』がいる?」
 きっと『あなた』の数だけ。
 『私』を知る他者と自分自身の数だけ。
 あなたの見る『私』、彼の見る『私』、彼女の見る『私』そして、私の見る『私』。
 それら全てが独立した『私』。
 では、私は解離した、分散した存在なのか?
 そうではない。
 もちろん他者や自らのバイアスや偏執により歪められた『私』は実際の私とは掛け離れた様相を見せることもあるだろう。
そのギャップにより問題が引き起こされることもあるだろう。
 しかし、そのように加工された『私』はもはや、今ここにいるこの私ではない。

 私は私でしかありえない。



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